若尾 親プロフィール

Profile

山梨県生まれ。東京電力(株)勤務の後、1995年フリーカメラマンとして独立。八ヶ岳山麓に移り住み、四季を彩る多くの鳥との出逢いを求めて全国を駆けめぐる。写真撮影と絵画制作の双方で自然の感動を伝え、『野鳥を知ることで環境がわかる』という視点で、自然環境と環境保全のあり方をメディアを通じて発信している。

2000年5月 図説『日本の野鳥』河出書房新社(協同執筆)
2001年7月 写真集『カワセミ物語』河出書房新社
2011年10月 写真集『クマタカ』平凡社

2023年3月『クマタカ生態図鑑』平凡社

日本野鳥の会会員。


作品・活動

2000年5月

河出書房新社発行 図説『日本の野鳥』を共同執筆。

 

2000年3月〜2001年3月

日本野鳥の会 月刊誌『野鳥』に野鳥のイラストとエッセイを添えた『森をあるけば(わかおちかしのまなざしEssay)』を連載。

 

2001年7月

河出書房新社より写真集『カワセミ物語』を刊行。

 

2002年10月

東京・中日新聞 “私のベストコレクション”(毎週日曜日・全4回)『青い羽をさがしに』青い鳥をテーマとした写真とエッセイをシリーズで掲載。

 

2004年10月

ファミリーマートの2005年用年賀状にデザインが採用される。

 

2011年10月

平凡社より日本初となる写真集『クマタカ』を刊行。

 

2012年4月〜9月

エフエム八ヶ岳『鳥の声・森の声』(45分番組)

野鳥の魅惑に満ちた世界、生態の不思議から鳥が教えてくれる豊かな自然を全6回にわたって放送。

 

2014年5月

ラジオニッポン放送『菅原文太の日本人の底力』(故菅原文太氏との対談番組)

自然を愛した菅原文太氏と日本の野鳥をとりまく自然環境の変化、今後の環境保全の在り方等、幅広い分野を対談収録放送。

 

2016年9月

ファミリーマートの2017年用年賀状にデザインが採用される。

 

現在

創作絵本、フォトエッセイ集の出版に向けて制作準備中。

 


Books 写真集・書籍

2000年5月

河出書房新社発行 図説『日本の野鳥』を共同執筆。

 鳥の渡りの謎、飛ぶメカニズム、鳥の行動、鳥類の生態から始まり様々な鳥が持つ不思議な世界を専門分野の研究者が詳細に解説する。宝石に輝く翡翠色のカワセミ。

 小さな体で水中にダイビングして魚を捕まえるその神秘に迫る。ダイナミックな飛び込みから魚を捕まえてから水面に浮上するまでのカワセミの巧みな捕食技術を鮮明な水中写真によって解明される。

2001年7月

河出書房新社より写真集『カワセミ物語』を刊行。

翡翠に例えられるその美しさは、水辺の風景に輝きを与える。本書は、そんなカワセミの生活を紹介する写真集。写真は5つの「物語の筋を追う形で配列され、四季折々のカワセミの生態をつづっていく。カワセミの美しさやかわいらしさだけでなく、写真では伝わらない生態についての情報も、巻末のエッセイで捕捉されている。餌をとる瞬間、求愛シーン、巣へのこだわり、子育てのころの羽の色、そしてカワセミの表情など、ロングよりもアップカットの写真を多数使用しているため、ダイナミックな迫力が伝わってくる。(文一総合出版Books 評)



若尾 親/写真・文

河出書房新社/発行

264×190mm 72ページ

ISBN 4-309-26478-6

本体 1,600円+税


2011年10月

平凡社より日本初となる写真集『クマタカ』を刊行。

森林性で観察が難しく、その生態はまだ解明されていないクマタカ。本書は、その生息地の1つである信州南アルプス山麓に通い、地形、飛行ルート、行動の調査などを重ね、12年の歳月をかけて完成した日本初の日本初のクマタカの生態写真集だ。見る物を射抜くような眼光、勇壮な飛翔などの威厳あふれる姿はもちろん、子育てやハンティングなどの貴重なシーンまでもが豊富に収められ、加えて、入念な観察によって得られたクマタカの貴重な生態記録も収録されている。それらのすべてから、クマタカと、彼らが生きる自然環境を愛して止まない著者の誠実さが伝わってくるような一冊だ。(文一総合出版Books 評)

 

 

若尾 親 著 平凡社(2011年発行)

A4判 上製 120ページ 

ISBN 978-4-582-27784-5

定価4,620円(本体4,400円+税)

 

2023年3月

平凡社より『クマタカ生態図鑑』を刊行。

野鳥写真家である著者が25年の歳月をかけて撮影と生態調査を続けてきた成果が結実。日本固有の貴重種で、大型猛禽類「クマタカ」の生態を豊富なビジュアルで徹底的に解説する。


本書は、クマタカの概要から始まり、繁殖生態、環境利用、採食行動、食性、求愛行動へと進み、繁殖活動の詳細、鳴き声、換羽を経て、イヌワシとの比較、形態上の特徴、保全上の諸問題へと至る。どの項目も、ご自身の長年にわたる観察結果を中心にまとめられており、資料性が非常に高い。また、数多くの写真が記述を裏付け、捕捉し、話の流れを興味深いものに仕立てている。読んでいて、見ていて、クマタカが織りなす野生の世界に引きずり込まれていくのを感じる。
――樋口広芳(鳥類学者・東京大学名誉教授)「『クマタカ生態図鑑』刊行によせて」より抜粋

若尾氏はクマタカの研究論文や関連書籍を徹底的に調べ上げたうえで、フィールドに通い続けた。そこにはクマタカの既知の行動だけでなく、真の生態を明らかにするのに不可欠な数多くの発見があり、若尾氏はそれらを写真と共にクマタカの生態の新たな知見として克明に解説している。つまり、本書は単に素晴らしい写真集であるのみならず、クマタカの生態を伝える研究書としての価値も有する貴重な生態図鑑であるといえる。
――山﨑 亨(アジア猛禽類ネットワーク会長)「監修者あとがき」より抜粋

若尾 親 著
山﨑 亨 監

出版年月    2023/03
ISBN    9784582542684
Cコード・NDCコード    0645   NDC 488.7
判型・ページ数    B5変   600ページ

定価8,800円(本体8,000円+税)


Gravure グラビア

2007年 フォトライフ四季Vol.61『四季を彩る野鳥を撮る』カメラ・キタムラグループ

八ヶ岳・南アルプス南麓に訪れる四季の野鳥の美しい姿を紹介。

 

2010年 ザ・やまなし9月号 特集『やまなしの野鳥』 山梨日日新聞

 

自然の中で愛らしく、力強く生きる県内に生息する野鳥の紹介。

野鳥写真の道を歩み始めた経緯と山梨の豊かな自然を解説。

 

 

2012年 BIRDER1月号『野鳥写真家の作品集』文一総合出版

自身のテーマである“物語を伝える”野鳥の視線の先の世界観と自然が醸し出す感動の作品を紹介。

 

2012年 ザ・やまなし5月号 特集『新緑に野鳥のさえずり』 山梨日日新聞

八ヶ岳山麓から里山の春の訪れ、新緑に躍動する多くの野鳥映像と自然の中で力強く生きる野鳥の生態を解説。

 

2014年 BIRDER11月号 『クマタカグラフィック・野生生物の聖域』 文一総合出版

南アルプスに生息する絶滅危惧種、日本クマタカの希少映像を掲載。クマタカの生息環境と自然保全の重要性および、今後の自然環境について解説。

 

2015年 BIRDER SPECIAL 『秘伝!野鳥撮影術』 文一総合出版

プロの野鳥写真家による野鳥撮影テクニックの解説版。

憧れのフクロウ類の幻想的な飛翔シーンを捉える方法と撮影技術を作品と共に解説。


Media Connection

Press 新聞

1998年1月 東京・中日新聞 “自然との語らい”

『緑の閃光・漁の名人カワセミ』 水中の魚を一瞬にして捉えたカワセミの瞬間映像を掲載。

 

2002年10月 東京・中日新聞 “私のベストコレクション”(毎週日曜日−全4回)

『青い羽をさがしに』日本に生息する青い鳥をテーマとした写真とエッセイをシリーズで掲載。


TV broadcast テレビ放送

2001年9月 山梨の朝『モーニングクリップ』 YBS山梨放送

写真集『カワセミ物語』から水辺に生きる宝石の鳥、カワセミの生態を紹介。

 

2002年12月 いいじゃん山梨505『山梨風流人』 NHK総合山梨

南アルプス-八ヶ岳に生息する山梨の野鳥を紹介。野鳥写真の撮影方法とイラスト画の作画方法をスタジオで紹介。

 

2003年4月 『水辺の青い宝石ワカセミを追う』 野村の自由学校

翡翠(ひすい)に例えられる、宝石のように美しいカワセミの生態・くらしぶりを映像と解説を交え詳しくスタジオで紹介。

 

2010年2月 『モリゾー・キッコロ森へいこうよ!!』 NHK教育

タレント柳生慎吾氏と子どもたち、そしてモリゾーとキッコロを連れて、冬の森にくらす小鳥たちに会いに行く。小鳥の羽根を拾い、足あとを見つけながら雪の森を探検していくと・・・

小鳥たちがたくさんの自然の恵みを教えてくれる。

 

Radio ラジオ

2010年4月 『行ってみよう!やってみよう!春はみんなでバードウォッチング』 FMフジ

第1週から第4週の毎週火曜日放送。

FMフジが“わかおちかしのバードウォッチング”に参加して、バードウォッチングの魅力に触れる。双眼鏡の基本と知識、森の不思議と鳥の能力、自然の豊かさを伝える。

 

2012年4月〜9月 『鳥の声・森の声』(45分番組) エフエム八ヶ岳

野鳥の魅力に満ちた世界、生態の不思議から鳥が教えてくれる豊かな自然を全6回にわたって放送。

鳥の声・森の声がきこえる場所はとても豊かな自然が残されている証。優れた視覚と知能をもった鳥たちの生態を知ることで、その背景にある自然の仕組みが分かる。鳥たちの魅力に満ちた不思議な世界から、清流の宝石カワセミ、森の賢者フクロウ、里山に君臨する猛禽オオタカから動植物が教えてくれる自然の仕組みと役割を伝える。

 

2014年4月 『菅原文太 日本人の底力』 ラジオニッポン放送

(故・菅原文太氏との対談番組)

自然を愛した菅原文太氏と日本の野鳥をとりまく自然環境の変化、今後の環境保全の在り方を対談収録放送。エコパークに登録された南アルプスに生息するレッドデータ・特別天然記念物のイヌワシとクマタカの生息のい現状から森林国日本がかかえる環境問題、残された豊かな自然をどのようにして未来に繋げていくのかを討論。自然環境教育の育成など幅広い分野での収録放送。



Private exhibition 個展

写真展

1996年『翡翠瑠璃色』、1998年『鼓動』、『青い鳥』、1999年『八ヶ岳の野鳥』、2001年『宝石の鳥』を始め、渋谷東急百貨店、野鳥の会、県内のギャラリーで多数の写真展及び絵画展を開催。

 

季節の淡い色合いを基調に浮かび上がる独特の世界感の写真と躍動する鳥たちの息づかいが伝わる描写力の繊細な絵画は全国のファンからの多くの支持を得ている。



Activity 活動

2000年〜2003年 山梨日日新聞のカレンダーを担当。

 

2004年 カワセミ(イラスト画)がファミリーマートの2005年用年賀状に採用される。

 

2008年 オリジナルカレンダー『Wakao Birds World』を作成。

「出逢いの物語」をテーマに鳥の息づかいが伝わる美しい作品が好評のカレンダー。季節感と清潔感のあるデザインは写真集のような仕上がり。全国自然部門で毎年ランクインされている。

 

2010年 講演・講話を開始。 

『鳥の声・森の声』をテーマに「野鳥を知ることで環境が分かる」という視点で自然環境と環境保全の在り方を発信している。

 

2016年 ルリビタキ(イラスト画)がファミリーマートの2017年用年賀状に採用される。 

 

現在 

創作絵本・フォトエッセイ・写真集に向けて制作活動中。